

2026年8月29日(土)〜30日(日)に久留米シティプラザで開催された第35回福岡県理学療法士学会において、教育講演とシンポジウムに登壇しました。
教育講演では、「理学療法士に求められる教育の力〜常識を問い直し、共通了解を形成するために〜」というテーマのもと、対人間の個人心理から組織心理と文化圧力、現れから本質観取まで、領域横断的に「教育の力とは何か」についてお話しました。
コンフリクトの妥協的解決と協調的解決は違うことや、協調的解決には互いの価値・目的・感情・前提を言葉にし、対話を通して共通了解を形成していくことが必要であることをお話しました。
しかし、権力差や評価関係が大きいほど対話は困難になり、個人間で了解できても組織文化によって答えが変わることもあります。
また、そもそも合意に委ねてはならない場合もあります。
何より「両者の態度」の壁もあるため、対話は万能ではありません。
そうした当然の限界も整理しつつ、教育の力とは、異なる「現れ」の間に共通了解を形成するとともに、常識・良識・情緒の三層を問い直し、個人や組織の意味世界を捉え直していく力なのではないかと定義し、そしてそのための具体的方法の一つとして、本質観取の例を提示しました。
シンポジウムでは、「学習困難をどのように捉えるか〜学習観・学習動機・学習行動・学習成果の接続から〜」をテーマに、他の2名のシンポジストとともに、各自10分の話題提供と30分の総合討論を行いました。
シンポジウムは29日(土)夜にオンラインで開催され、130名の方にご参加いただきました。
短い時間ではありましたが、学習困難をどのように見立てるか、どのように介入するか、全体設計と個別最適化など、様々な角度から議論を行いました。
2日間にわたり、教育に関するテーマで登壇し、議論や質問をいただいたことで、また新たな課題も見えてきました。
引き続き、より良い教育を目指し、頑張っていきたいと思います。